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発達障害の塾ガイド発達障害の子を支援するために知っておきたいこと発達障害の原因

発達障害の原因

このページでは、発達障害の原因について、最近の研究で分かってきていることなどを解説していきます。

なにが原因で発達障害になるのか?遺伝はする?

発達障害と言っても、自閉症スペクトラムやADHA(注意欠陥/多動性障害)、LD(学習障害)など様々で、原因が特定できないことも多いです。発達障害は、脳機能の障害によるものとされていますが、どうして脳機能障害が起こるのか、その理由は今のところ解明されていません。

発達障害の原因としては、以下のように、いくつかの説が考えられています。

  • 遺伝子・染色体の異常(遺伝的要因・突然変異など)
  • 生物学的要因(脳機能の異常など)
  • 妊娠中・周産期の異常(妊婦の喫煙・病気など)
  • 幼少期の病気や環境(子どもの病気やトラウマなど)

発達障害は先天的な障害であり、自閉症は染色体による異常、アスペルガー症候群は遺伝子による異常が原因ではないかと言われていますが、はっきりとした結論は出ていません。また、様々な要因が複雑に作用した結果として、発達障害を発症する(症状が現れてくる)のではないか?とも考えられています。その子の発達障害の原因が、遺伝的なものなのか、成長段階の環境によるものかは、ほとんどの場合、はっきりと結論付けることは難しいようです。

その他、高齢出産の場合に、先天異常の確率が高くなることが分かっています。先天性異常は、妊娠中に病院で検査することも可能です。

発達障害は早期発見・早期支援が大切

発達障害の原因が何であっても、子どもに発達障害の傾向がある場合は、適切な支援を受けることが大切です。療育などで専門的な教育支援を受けることによって、子どもの生活や社会での不自由を少しずつ減らしていくことができます。

発達障害の支援は、できるだけ早い時期から、子どもの発達段階に合わせた療育を行うのが効果的だと言われています。早期療育を受けることで、適応障害などの二次障害のない状態で成長できて、生活に必要なスキルもしっかり練習して身につけられるからです。

まずは、幼児期からの発達支援を行っている塾や療育センターなどに相談してみることをおすすめします。

発達障害の原因

広汎性発達障害(ASD)/自閉症スペクトラムの原因

現在、原因が100%解明されているわけではありません。そのため、効果的な薬物療法にも結びついていないのが現状です。

ですが、原因としてはいくつかのことが考えられているので、代表的なものについてご紹介しましょう。

遺伝的要因

大きな原因の一つとして考えられているのが、遺伝的要因だといえるでしょう。

例えば、双生児研究が参考になります。

双子が生まれ、その1人が自閉症だった場合、もう1人も自閉症である割合は一卵性の双生児で70~90%、二卵性双生児は0~10%程度とされているのです。
つまり、遺伝情報が同じ場合には発生率が高まるわけなので遺伝が関係していることは明らかだといえるでしょう。

しかし、この結果を見てもわかる通り、遺伝情報が同じだったとしても70~90%であり、100%ではありません。遺伝情報は大きな要因の一つではあるものの、それだけで決まるわけではないのです。

嗜好品による影響は?

よく言われるのが、母親のタバコやアルコールが関係しているということです。
タバコについては妊娠中に日常的に喫煙を行っていたとしても関係がないとする研究がある一方で、明らかに原因の一つとなるとしているものもあります。

研究機関によっても結果が異なるため、タバコがリスクになるかどうかについてはまだまだ研究段階だといえるでしょう。

続いてアルコールに関してですが、こちらも同じような研究結果となっています。
飲酒がASD・自閉症スペクトラムの原因には繋がらないといった研究がほとんどではあるものの、飲酒自体はその他の点で胎児に悪影響を与えると言われているので、ASD・自閉症スペクトラムに影響がない可能性が高いからといって推奨できるものではありません。

環境的な要因

水銀をとるとASD・自閉症スペクトラムのリスクが高くなるという話を聞いた事はないでしょうか。
こちらについては、様々な報告がされています。

とある研究では自閉症の子どもの毛髪を検査したところ、健康な子どもに比べるとかなりの高濃度で水銀が検出されたというものもあれば、平均値とほとんど変わらないという報告もあるのです。
こちらも研究機関によって大きな違いがみられるものの、大きな要因の一つとして考えている研究者も多くいます。

その他の要因

まだまだ要因については明らかになっていないところが大きいため、社会的要因や食事、農薬などの影響、ワクチンなど様々なことが挙げられています。

参考:(PDF)和歌山県立医科大学・医学部 解剖学第2講座 森川吉博:注意欠如・多動性障害(ADHD)合併自閉症の新しい発症メカニズムの解明[PDF]

参考:(PDF)保健医療科学:自閉症の環境要因[PDF]

注意欠陥・多動性障害(ADHD)の原因

小さい子どもであれば誰でも注意力が欠けていたり、落ち着きがないのは珍しくありません。
しかし、成長したにも関わらずこういった行動がみられるようであればADHDの可能性も疑わなければならないでしょう。

その原因についてまとめます。

結論から言ってしまうと、詳しい原因についてはまだわかっていません。

ですが、大きな要因の一つとして考えられているのが、脳の構造や機能のトラブルに関することだといえるでしょう。

例えば、前頭前野に問題があるために自分のコードをコントロールすることができないのではないかと考えられています。
他にも、遺伝的要因や、「環境要因」とも言われている心理社会的要因の相互作用によりADHDの状態が変わっていくとされているのです。

しつけに要因があると言われることもありますが、生まれつきの問題が大きく関係している症状でもあるので、「育て方やしつけを間違ってしまったからADHDになってしまった」とは思わないようにしましょう。

参考:(PDF)日本イーライリリー株式会社:ADHDの正しい理解と個性を生かす支援のために [PDF]

参考:(PDF)日本イーライリリー株式会社:ADHDの正しい理解と対応のために[PDF]

学習障害(LD)の原因

学習環境に大きく問題が出てしまう学習障害の原因は何なのでしょうか。
これは、中枢神経系に何らかの機能障害が起きると発生するとされています。

しかし、その具体的な仕組みなどについてはまだ完全に解明されておらず、研究段階にあると言えるでしょう。
また、視覚障害や聴覚障害、知的障害、情緒障害といったものが直接的な原因になるものではないということについてははっきりしています。

また、子ども自身の性格や行動、努力といった問題ではなく、親の育て方やしつけに問題があるわけではありません。医学的に原因が解明されたわけではないため確信的なことはいえませんが、移転的な要因が強いとされていることについては押さえておきましょう。

LDの症状が目立って見え始めるのは学習開始後ということもあり、小さなうちはそれに気づけず、過ごしている方も少なくありません。
そのため、それまでの生活に何か問題があったのではないかと自分を責めてしまう親もいますが、生まれつき脳機能の偏りが発生していたと考えられています。

それが学習を開始する年齢になってから目立ってみられるようになるわけです。

参考:(PDF)文部科学省:小・中学校におけるLD(学習障害),ADHD(注意欠陥/ 多動性障害),高機能自閉症の児童生徒への教育支援体制の整備のためのガイドライン(試案)[PDF]

発達障害の検査方法

もしも、発達障害があった場合、どのような検査を受ければ良いのか気になりますよね。まず、検査を受けるべき時期についてですが、発達障害の種類によっても異なります。

学校の先生などから行動・学習の問題も指摘されて心配しているのであれば、その違和感に気づいたタイミングで検査を受けましょう。

発達障害を診断する際には国際的な診断基準が使われていることが多いものの、いくつかある診断基準のうちどれを採用しているのかは医療機関や医師によって異なります。
そのため、検査を受ける病院によって診断名が異なるケースもあるのです。

具体的な検査の内容は、子どもについて感じている問診や子ども自身の行動の観察、発達に関する検査が中心となります。ただ話を聞くだけでなく、様々な面から子どもを観察することにより、発達の度合いや問題を正確に判断できるわけです。

また、発達障害といってもその中で何に該当するのか、他に心配される合併症はないのかを調べる検査も行われます。知能検査や脳波検査のほか、似ている症状や障害と見極めるために行われる検査などが代表的です。

どういった検査が行われるかは状態・医療機関によって異なるので、相談してみましょう。
発達障害を疑っているものの、確信が持てない場合は保健センターや子育て支援センターなどに事前に相談してみるのもおすすめです。

検査自体は、小児科・児童精神科・小児神経科などで受けられます。

発達障害の治療法はある?

もしも発達障害と診断されてしまった場合、将来的に回復が可能なのかが気になるところです。
治療についてですが、様々な方法があります。

例えば、補助的な意味を持ったお薬を取り入れたり、問題が発生しやすい環境を改善するなどの方法です。
これらの治療法を取り入れることにより、発達障害を持っていたとしても日常生活に問題がないところまで回復することは十分可能だといえるでしょう。

ただ、発達障害自体を根本的に治す方法についてはまだ開発されていないのが現状です。
しかし、発達障害でどのような問題があるのか?と言えば、日常生活に様々な支障があることですよね。

薬や治療によってこういった問題を解決できる可能性も高いので、結果としては発達障害を持っていたとしても健康な方と変わらず生活していくのは不可能なことではありません。

病院によって治療方法や方針も異なるので、信頼できる病院を見つけ、治療に取り組んでみてはどうでしょうか。
実際に治療を受けたことにより日常生活での不便や問題が大きく改善され、ストレスなく生活できるようになっている方も多いです。

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