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発達障害の塾ガイド発達障害の子育てQ&A

発達障害の子育てQ&A

こちらは、発達障害の子育てに関するQ&Aをまとめているページです。

発達障害の子育てに関する疑問をチェック

「発達障害のある子どものことが心配」、「うちの子、他の子とちょっと違うみたい」と感じている親御さん向けに、発達障害の子育てに関するQ&Aをまとめてみました。

Q.集団行動が苦手な子は発達障害?

A.発達障害があって集団行動が苦手な子と、発達障害はないけれど集団行動が苦手な子がいますので、集団行動が苦手=発達障害では決してありません。しかし、自閉症スペクトラムなどの発達障害がある幼児の場合、聴覚・嗅覚・触覚・味覚などの感覚過敏が、集団の中でトラブルを引き起こす原因になることもあります。気になる行動がある場合には、早期発見をして、幼児期から適切にサポートしていくことが大切です。

Q.発達障害の子はいじめに遭いやすい?

A.発達障害のある子どもは、いじめの標的になりやすいと言われています。だからこそ、早期発見・個々に合った教育を受けることで、苦手なことを少しずつでもできるようにしたり、社会性やコミュニケーション能力を育んだりすることがとても大事です。二次障害を防ぐ意味でも、子どもが自信を持って前向きに生きていくためのサポートが必要になります。

Q.落ち着きのない子どもはADHD?

A.小さな子どもは、興味の向くままに動き回るものですので、落ち着きのない子ども=ADHD(注意欠陥/多動性障害)ではありません。しかし、ある程度の年齢になっても、周りを心配させる行為や問題と思われる行動が解消されない場合は、ADHDの診断を受けることがあります。ADHDの子どもは事故などにも遭いやすいので、なにかと心配ですよね。できるだけ早期から、子どもに合った発達支援を受けることをおすすめします。

Q.子どもの将来が心配。進学・就職はできる?

A.発達障害があっても、自分の道を見つけて進学や就職をしている先輩がたくさんいます。発達障害児向けの塾で行っている受験対策指導や、就職の面接練習などを活用するのもおすすめです。幼児期から社会人まで長期サポートを行っている塾では、進学や就職をした先輩が周りにたくさんいますので、我が子の将来の姿をイメージしやすいと思います。

Q.うつ病と発達障害の関係は?

A.近年になって、子どもがうつ病を発症する率が増加していると言われますが、12歳までの子どものうつ病は、発達障害と深く関わりがあると報告されています。15歳までの子どもと比較すると、12歳までの子どものうつ病発症率は低めなのですが、発達障害と併存する可能性が非常に高いためです[1]。

こちらの研究では子どもの発達障害とうつ病について触れていますが、アスペルガー障害を持つ成人に対する調査を見ると、60名のうち15%がうつ病を併存、9%が躁うつ病を併存しているという報告や、37%もの確率でうつ病を併存しているという報告もあるため、発達障害の大人にもうつ病の可能性はあります[2]。

発達障害とうつ病が併存する理由は明らかになっていませんが、うつ病は脳機能の障害によって引き起こされる疾患です。発達障害も脳機能の障害が原因となるため、原因に重複する部分があると考えられるでしょう[3]。

Q.精神障害者手帳は取得できる?

A.発達障害で精神障害者手帳を取得することは可能です。精神障害者手帳の対象となる人は、次のような条件が満たされた人です。

  • 何らかの精神疾患を持っている
  • 長期的にその症状が継続すること
  • 日常生活や社会生活に対して制約があること

発達障害は精神疾患ではありませんが、厚生労働省によって精神障害者手帳の交付が認められています。例によると、自閉症や学習障害、注意欠陥多動性障害などが挙げられますが、その他の発達障害でも交付される可能性は高いでしょう。ただし、精神障害の症状がなく、知的障害のみである場合は交付されません。精神障害者手帳は1級から3級まであり、その症状によって等級が変わります。

  • 1級:日常生活が困難である精神障害
  • 2級:日常生活に著しい制限がある精神障害
  • 3級:日常生活に制限がある精神障害

精神障害者手帳の交付を受けるには、市町村の窓口への申請が必要です。申請書、初診から6ヵ月が経過している診断書、本人の写真を提出すると、各都道府県の精神保健福祉センターにて審査が行われ、その審査において認められた場合に交付されます[4]。

Q.どんなアルバイトが向いてる?

A.発達障害の人は症状によって得意なことや苦手なことが異なっているため、一概に「向いている」と言えるようなアルバイトは存在しません。ただし、発達障害の人の傾向としては次のような点が挙げられ、これらの特徴を理解した上でアルバイトを選ぶことが大切です[5]。

  • 一人で黙々と働く人は少ない
  • 向上心があり、現在の状況に対して不満が出る場合がある
  • 作業に意味や意義を持ちたがる

これらの特性に加えて、その人自身の得意なこと、苦手なことを含めて選択してください。一般的に、発達障害の人がアルバイトをすることは難しいですが、それよりも難しいことは「働き続ける」ことです。アルバイト先を見つけられたとしても、すぐに辞めてしまっては意味がないでしょう。

アルバイトで長期的に働き続けるためには、本人に合った職業を選択することと、職場からサポートを受けられることが必要。そのためには、職業リハビリテーションや就業体験、アルバイト先への斡旋などの支援を受ける他、本人の働く意思や目的を明確にしていきましょう。

Q.視線が合わない、独り言は発達障害?

A.「視線が合わない」や「独り言を言う」という症状は、発達障害の症状のひとつとされています。この2つの症状の内、視線についての症状は、自閉症スペクトラム症を判断するための装置にも取り入れられているため、発達障害を見分けるためのポイントとしても有効だと考えられます。

自閉症スペクトラム症を判断するための装置というのは、「視線計測装置Gazefinder」というもので、2016年3月の研究結果として報告されました。自閉症スペクトラム症では、視線を合わせないという症状と共に、何かを注視するという症状も見られ、これらの視線パターンを計測するだけの方法で、約80%もの高確率で自閉症スペクトラム症を見分けることができると報告されました[6]。

ただし、視線や独り言による症状が頻繁に見られたとしても、「発達障害の特徴が強く現れている」ということに過ぎず、これだけで発達障害を判断することはできません。発達障害を診断するためには、医療機関で専門の医師に診断してもらう他、方法はありません。

Q.子育てに不安を感じた場合は?

A.発達障害のある子どもへの接し方がわからず不安になったり、あるいは子育てについて質問がある場合は、悩みを一人で抱え込まないことが大切です。誰かに話を聞いてもらうだけで、冷静さを取り戻したり、あるいは、日々生じる問題に上手く対処するための、よいアドバイスをもらえるかもしれません。

そのため、不安を感じたらまずは発達障害者支援センターに問い合わせてみてましょう。全国の都道府県と政令指定都市に設置されていて、発達障害に関する相談の受付を行っています。一部、相談に対応していない支援センターもありますが、その場合には、相談を受け付けているところを紹介してくれるでしょう。

各支援センターにより利用方法などが若干異なりますが、たとえば、「東京都発達障害者支援センター」ではどのようになっているでしょうか。この支援センターでは、相談を希望する場合には、電話あるいはメールでの予約が必要です。下記のような幅広い相談内容に対応しています。

  • 日常生活について
  • 他人との接し方について
  • 学校生活について
  • 就労について
  • 利用できる地域の相談窓口について

生活のさまざまなシーン、そして人生の各ライフステージで生じる問題について、相談に応じています。相談受付は無料です。発達障害のある子供の家族だけでなく、本人や発達障害のある人をサポートする施設に携わっている人も利用可能です。

Q.発達障害の診断の仕方は?

A.本人との会話、そして日常生活での様子を知ることを通し、発達障害の可能性を見極めます。また、知的能力や行動に関する検査を行い、具体的にどういった障害をもっているのか、細かい診断。検査には、次のようなものがあります。

  • WISC
    5歳から16歳までの子ども対象とした知的能力の検査で、言語性IQと動作性IQを測定します。発達障害がある場合、これら2つのIQに開きがあるケースが多くみられます。
  • CBCL
    アメリカの心理学者が開発した診断方法です。親が子供の日常生活を観察していて、気づいたことをチェックしていきます。このチェックリストの結果を、コンピューターを用いてグラフ化。その子どもの行動において問題のある領域がわかります。

上記でご紹介した以外にも発達障害の診断方法は存在します。ただ、発達障害がある子供の診療に関しては、まだしっかりと確立されていない状況です。そのため、より一層医師だけでなく、臨床心理士やケースワーカーなどの協力が必要なのです。

Q.発達障害の子どもが高卒資格を得るには?

A.普通高校を卒業するという方法も一つですが、勧めたいのが「通信制高校」の利用です。通信制高校は、発達障害などを持つ子どもが、周囲の様子や時間を気にせずに、自分のペースで学習を進めるのに適しています。自宅のパソコンを利用した授業を受けるのがメインで、通学は月に数回だけ、という学校が多め。また、通信制高校での学習をサポートする塾もあるので、併用しながら高卒の資格を得る方法もあります。

発達障害の子どもに勧めたい高卒資格取得について詳しく見る>>

Q.ADHDは遺伝する?

A.遺伝すると考えられています。ただし、特定の遺伝子はまだ見つかっていません。さらに、「遺伝子だけでなく、環境的な要因との組み合わさることではじめて発症する」という考え方が主流です。ADHDが疑われる場合には、できるだけ早めに専門家や医療機関へ相談し、その子どもがしかるべきケアを受けられる環境を整えることが重要です。

ADHDと遺伝の関係について詳しく見る>>

【参考URL】

参考[1]:一般社団法人 日本心身医学会『子どものうつ病 : 発達障害の視点から』(PDF)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/53/1/53_KJ00008520521/_pdf/-char/ja

参考[2]:厚生労働省『うつ病』
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_depressive.html

参考[3]:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス総合サイト『精神障害者保健福祉手帳』
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/3_06notebook.html

参考[4]:厚生労働省『3.発達障害のある人が、自立した社会生活を送っていくためには?』(PDF)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/11/dl/s1107-2d02.pdf

参考[5]:国立研究開発法人 日本医療研究開発機構『視線パターンで思春期・青年期の自閉スペクトラム症を高率で見分けることが可能に』
https://www.amed.go.jp/news/release_20160323.html

参考[6]:Medical Note『発達障害の診断が確定するまで─診療の流れについて』
https://medicalnote.jp/contents/190514-003-UU

発達障害学習塾ガイド【子供向け】