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HOMEおもな発達障害の種類と特徴注意欠陥/多動性障害(ADHD)

注意欠陥/多動性障害(ADHD)

落ち着きがない、忘れっぽいなど注意欠陥多動性障害(ADHD)・多動児の特徴とおもな症状をまとめています。

うちの子はADHD?注意欠陥多動性障害・多動児の特徴

ADHDとは、Attention-deficit / hyperactivity disorder(注意欠陥・多動性障害)の頭文字をとったもので、「不注意(物事に集中できない)」「多動性(落ち着きがなく、じっとしていられない)」「衝動性(思いついた行動を唐突に行う)」の3つの症状を中心とする、発達障害を指します。

日本では6歳~15歳までの子どもの7~10%前後が、ADHDの特徴に当てはまりますが、実際に学習面や日常生活で支障がある子どもは3%程度だと言われています。

ADHDの子どもは診断がない状態では、「乱暴もの」「しつけのできていない子」「悪い子」という評価を受けやすくなり、また子どもだけでなく保護者も「育て方やしつけ方が悪い」という誤解を周囲に受けやすくなります。

定的な評価が続くと、発達障害による問題だけでなく、今度は二次的な問題が出てくる可能性もあります。

先生や保護者から怒られ続けることで、劣等感をもちやすくなる
学校で孤立しやすい
無力感や不安感など、情緒不安定になる
衝動性が強い場合、友達とトラブルになりやすい
いじめやからかいの対象になる

ADHDのおもな症状、不注意・多動性・衝動性の3つを紹介するので、「もしかしてうちの子はADHDでは?」と感じたら、当てはまる症状をチェックしてみて下さい。

ADHDのおもな症状

【不注意】

  • 好きなこと興味があることに集中しすぎて、切り替えができない
  • 同じことを繰り返すのが苦手、最後までできずに諦める
  • 色々なことに手をだして優先順位がつけられない、手順が分からなくなる
  • 面と向かって話しかけられていても、聞いていないように見える
  • 課題や遊びの途中で注意がきれて投げ出したり、自分の順番を忘れる
  • 細かいところまで注意がいかず、単純な計算ミスや間違いをする
  • 課題や活動に必要なものを忘れる、なくす

【多動性】

  • 授業中に立ち歩く、他の子の邪魔をする
  • 座っていても我慢ができず、そわそわする
  • 姿勢が悪く、姿勢を保持できない
  • 遊びや余暇活動に夢中になりまわりが見えなくなる、すぐふざける
  • 一方的にしゃべる、声が大きい、話の内容がころころ変わる
  • 授業中に勉強のこと以外でも、思ったことを友達にしゃべり続ける

【衝動性】

  • 思ったことや知っていることを、言わなければ気がすまない
  • 指名されていないのに答えてしまう
  • 順番を待つのが難しい
  • やりたいという思いが強く、ルールを無視する
  • 人がもっているものを気になると触らずにいられない
  • 周りが見えないため、大声で自己主張する

ADHDの子どもへの接し方

ADHDは脳の機能の発達にかたよりが生じて起こるもので、育て方やしつけに起因するものではありません。

ただ、特性を理解しないままだと、ただしつけが厳しくなるだけで症状は改善できません。ADHDの子どもへの接し方にはいくつかポイントがあるので紹介します。

1/集中力を高める、途切れさせないよう工夫する
学習など集中を求めるときはテレビを消す、おもちゃを片付けるなど視覚的な刺激を取り除きます。

2/上手にほめる
上手くできたら、その場ですぐにほめます。子どもと目を合わせて喜ぶ、抱きしめるなど感情を表します。適切な行動がとれたら、シールやスタンプなどを渡すのも効果的です。

3/好ましくない行動をしたら
まず注意せずに少し遠くで見守ります。落ち着いたらそのことをほめて、「次はこうしたら良い」と代わりの行動を教えます。
遠くから大声で注意するのではなく、子どもに近づいて静かに話しかけることが大切です。
「やめなさい」「だめ」では何をどうしたら良いのかが分からず、求められる正しい行動へとたどりつけません。具体的に「その○○を下に置きなさい」など指示をするようにします。

注意欠陥/多動性障害(ADHD)の子どもへの接し方 具体例

注意欠陥/多動性障害(ADHD)の子どもに接するときは、どのような接し方をするのが良いのでしょうか。こちらではいくつか具体例を挙げてご紹介したいと思います。

すぐに友達とけんかをしてしまう

こんな時の接し方としては、まず、けんかをしたり、乱暴をしたりした理由を理解してあげること。そして、どうしてそのようなことになったのか、理由を聞いて、子どもの気持ちに共感してあげてください。

その後、乱暴をすることはいけないことだと静かに教えて、次にそうならないための解決策を提示してあげましょう。注意欠陥/多動性障害(ADHD)の子どもは傷つきやすく悲観的になりやすいので、しからずに理解してあげることが大切です。

  • 理由…「勝手に消しゴムを持っていったから」
  • 共感…「消しゴムを持っていかれて嫌な思いをしたんだね」
  • 対策…「次にされたら、勝手に持っていかないでって言うのはどうかな?」

それでも同じことは起きるかもしれませんが、何回かこの接し方を続けてみてください。似たような出来事が起きたら、解決法を紙に書いて見られるようにしておくと良いかもしれません。

忘れ物は一緒に確認

注意力が足りないことから、学校に行くときにも忘れ物をすることが多くなります。忘れ物をすることは、脳の記憶を司っている部分の機能がうまく働いていないためです。 そのため、前日には明日持っていくものを一緒に確認してあげる、ということが大切になります。

  • 子どもと一緒に持ち物を確かめる
  • 荷物は複数にわけず、なるべくまとめる
  • 持ち物チェックリストを作る
  • 持っていくものはまとめて玄関に置いておく

持っていくものを分かりやすくすることが効果的なので、複数のバッグなどにわけると注意が分散されてしまい、忘れ物をしやすくなります。ノートを教科ごとに分けずに一冊にするなどの方法もおすすめです。

また、チェックリストは一目で見てわかるように、イラストや写真がついた表形式のものを用意しておくと、一人でも確認しやすくなるでしょう。

行動のルールを決めておく

宿題をしない、ずっとゲームをしてしまう、突然いなくなるなどの行動が目立つ場合は、子どもと行動のルールを約束してみてください。

・宿題
ごはんの前に全部終わらせる、ごはんが終わったら宿題を始めるなど

・ゲーム
ゲームは宿題が終わってからする、タイマーが鳴ったらゲームは止めるなど

・突然いなくなる
家を出るときにはどこに行くのか伝えてから出掛ける

このようにルールを決めて、見えるところに貼っておくことで、本人も忘れずにそのルールに沿った行動ができるようになります。こちらもイラストなどを使うと理解しやすくなります。

また、もしこれらのルールを守ることができなくても、怒らないようにしてあげてください。ADHDの子どもは、怒られると、怒られているということで頭がいっぱいになり、話している内容が理解できなくなってしまうためです。

反対に、ルールを守れたときにはすぐに褒めてあげるようにしましょう。

注意欠陥/多動性障害(ADHD)とうまく接するために

注意欠陥/多動性障害(ADHD)の子どもとの接し方を見てきましたが、共通して言えるのは次のようなことではないでしょうか。

  • 感情的にならない
  • 怒らないで穏やかに言い聞かせる
  • 視覚的にわかりやすいルールを作る
  • 子どもを尊重して共感する

ですが、できていないところを見ると、ついイライラしてしまうという場合もあると思います。その点を改善するためには、やはり子供を適切な施設に通わせることが一番の方法です。

例えば、注意欠陥/多動性障害(ADHD)の子どもを上手にサポートしてくれる塾があります。このような塾では子どもの能力を上手に伸ばし、問題点を改善してくれるので、親としても余裕を持って子供に接することができるようになるでしょう。

注意欠陥/多動性障害(ADHD)の子の頭の中

ADHDの子どもが何を考えているのか、どう感じているのか、頭の中を知ることができれば、ADHDの子どもとの接し方も楽になりますし、子どもへの理解も深めることができます。そこで、ADHDの子どもの頭の中を、具体例を挙げて覗いてみましょう。

評価されることが少ないため自尊心が低い

ADHDの子どもは、同年代の子どもと比べて能力が低いことが多く、大人から高い評価を受ける機会が少ないもの。それによって、ADHDの子どもは自尊心が低くなりがちです。こちらでは、ADHDの傾向がある子どもが運動会の練習をしたときの話があるので、事例としてご紹介します[1]。

その子は加技走の練習のときに、ライバルである子と一緒に走ることになったのですが、ライバルの子に追い抜かれた瞬間、走ることを止めてしまいました。そして、次の練習を始めることを拒否したのです。 ライバルに追い抜かれたときに走ることを止めれば、負けたことにはならないため、自身のプライドは守られます。自尊心が低いからこそ、その自尊心を守るために走ることを止めてしまったのでしょう。

他の子どもの邪魔をしたり、知っていることを言わずにはいられないことも、自尊心を守るための行動なのかもしれません。

一呼吸置いて考えることができない

ADHDの特徴として、「衝動的な行動が目立つ」というものが挙げられます。 障害がない人であれば、「この本を買おうかな?」「旅行に行ってみようかな?」と、思いついたことに対して思考を巡らせることができますが、ADHDの衝動性では、「一呼吸おいて考える」ことができないのです。

気になった本があれば「この本を買わなくちゃ!」、行きたい場所が見つかったら「ここに行かなくちゃ!」と考えてしまうため、衝動的な行動に繋がります。 これは、思考ができないというよりも、行動をすることを焦ってしまうという方に近いかも知れません。突然いなくなってしまうことも、「行こうかな?」と考える前に、「行かなくちゃ!」と思ってしまうためだと言われます。

他人とトラブルになるのは「実行機能」が低いため

「実行機能」というのは、その名の通り、行動を実行するまでの段階で必要とされる機能のことを言います。人間は行動を起こすときに、6つの段階で思考や行動を考えますが、ADHDの子どもはその機能が低いため、他人とトラブルを起こしやすいと言われています。

  • 1.状況に気づくための力
  • 2.状況を解釈するための力
  • 3.行動の目標を設定する力
  • 4.行動の内容を考える力
  • 5.行動することを決定する力
  • 6.行動を実行するための力

これらの6つの段階によって人間は行動します。 状況に気づくことができないと誤解を生むこととなり(1)、解釈が間違っていれば他人や自分に対して怒りなどの感情を持つこともあります(2)。 行動の目標が「人と仲良くする」ことではなく、「自分を守る」ことになっていれば、トラブルの引き金になりますし(3)、行動内容を考える力が弱いと適切な行動がとれません(4)。

そして、4番目までの段階がうまく機能していなければ、適切な行動を決めることはできなくなるでしょう(5)。さらに、行動を実行するためには、コミュニケーション能力や社会的スキルが必要になるため、ADHDの子どもがスムーズに行うことは難しいものです(6)。 他人とのトラブルを引き起こすだけでなく、全般的にADHDの子どもが適切な行動を取ることができないのは、このような実行機能が弱いためだと考えられます。[1]

【参考URL】

参考[1]:富山大学教育実践総合センター『ADHD傾向を示す軽度知的障害児に関する事例研究 : self-esteemの向上に着目して』
https://ci.nii.ac.jp/els/contents110004652518.pdf?id=ART0007375676

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