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自閉スペクトラム症の子どもの勉強方法はどうする?

目次

自閉スペクトラム症の子どもに対しては、どのような勉強方法を取り入れるとよいのでしょうか。自閉スペクトラム症の特徴や、接し方の注意点と共に確認しておきましょう。

自閉スペクトラム症の特徴

自閉スペクトラム症は、「アスペルガー症候群」や「自閉症」などを含んでおり、厚生労働省やWHOの分類では、PDD(広汎性発達障害)と呼ばれています。

一般的には、「社会的なコミュニケーションが苦手」「特定の物事に強いこだわりがある」などの特徴がみられ、その現れ方は人によって異なります。

自閉スペクトラム症の子どもの勉強法を知るためには、発達障害の1つである自閉スペクトラム症の特徴を理解することが前段階となります。

自閉スペクトラム症の特徴

これらを前提に、本人だけでなく、周りが「合理的配慮」や「個別の教育支援計画」を通じて支援を行うことが、自閉スペクトラム症の子どもの充実した学習の鍵となります。

自閉スペクトラム症の勉強法

自閉スペクトラム症の子どもは、どのように勉強を進めていけばよいのでしょうか?

その現れ方は子どもによって大きく異なりますが、「興味のあることには、とことんまで没頭できる」という場合も多くあります。本人が没頭したい分野については、どんどん伸ばすようにしましょう。

では、本人がなかなか興味を持てない分野の勉強については、どうすればよいのでしょうか。全ての子どもに有効とは限りませんが、ヒントとなるポイントを紹介します。

1.「想定外」「予想外」を少なくする

自閉スペクトラム症の子どもは多くの場合、「想定外」のことや「新しいこと」が苦手だとされています。

そのため、物事をあらかじめ「予想できるようにしておく」工夫をすることが、勉強をスムーズに進めるために役立つ場合があるのです。つまり、復習よりも「予習」に力を入れることで、授業でどんな勉強をするのか、あらかじめ把握できるようにします。

また、「予定表」を作り、物事を事前に知らせておくことで、本人の気持ちに余裕が生まれ、予想外のことによる混乱を防止できる可能性が高まります。

2.視覚情報を利用する

自閉スペクトラム症のうち、特に「アスペルガー症候群」については、「視覚情報」を利用した勉強が有効であるとされています。

先生や親が、声を出して説明する「聴覚情報」に頼るのではなく、イラストや図などを多く使って説明することで、自閉スペクトラム症の子どもにとっては理解しやすい傾向にあるのです。

ただし、図の情報量が多すぎると逆に混乱してしまうことも。そういう場合は、シンプルで色の少ない図に変更するなどの工夫をし、本人にあった図になるように調整しましょう。

自閉スペクトラム症の子どもへの
接し方・注意点

日常的な接し方の基本

安心できる環境をつくる

例えば、学習スペース・休憩スペースを分けるなど、教室・家庭内の構造を分かりやすく整理することが大切です。また、スケジュールや時間の流れを視覚的に捉えさせるとともに、混乱を避けるため、予期せぬ変化は事前に知らせるようにしましょう。

指示や会話は
「短く・具体的に・一度に一つ」

曖昧な表現(「ちゃんと」「しっかり」「早く」など)を避け、「何を」「どのように」「いつまでに」するかを明確に伝えることが大切です。また、言葉だけでなく、絵・文字・ジェスチャーで補助することで、より理解を深めることができます。

否定よりも肯定的な言葉がけ

「ダメ」と否定するよりも「こうするといいよ」と、より良い解決法を伝えるようにしましょう。また、小さなことであっても、成功体験を積ませて、できたことを具体的にほめることが大切です。さらに、間違った場合には、責めるのではなく、どうすればよかったのか、一緒に振り返りを行うようにしましょう。

学習・活動場面での配慮

見通しを持たせる

学習の流れ、活動の順序、終了のタイミングを明確に示すようにしましょう。ちなみに、時間の見通しには、タイマーや色付きカードの活用が有効です。

課題は「小さく分けて」
「達成を確認できるように」

大きな課題は、細分化し、1つずつ終えられるようにしましょう。また、1つの課題を達成したら、チェックやスタンプなどにより、達成感を見える化することも有効です。

興味・得意を生かす

興味のあるテーマ(電車・地図・動物など)を教材や会話に取り入れることで、得意な分野で自信を持てるようにし、他の活動への意欲につなげることができます。

感覚への配慮

騒音・まぶしさ・人混みなどを避けられるよう環境を提供するために、ヘッドフォン、遮光カーテン、休憩スペースの利用を認めるようにしましょう。また、肩をたたくなどの身体的な接触はできる限り避け、声掛けで伝えることが大切です。

対人関係・集団活動でのサポート

社会的スキルを「見せて教える」

「空気を読む」ことを期待せず、行動モデル(例:ロールプレイ)で教えるようにしましょう。具体的には、「話すときは相手の顔を見る」「順番を待つ」などを視覚的に示すことです。

トラブル時は冷静に対応

本人が落ち着く「安心の場所」や「支援サイン」をあらかじめ決めておくことが大切です。また、トラブル時は感情的に叱らず、状況を整理して穏やかに説明し、諭すように心がけましょう。さらに、失敗を責めるのではなく、どうすればよかったかを具体的に提示し、再現練習することが大切です。

参照元:文部科学省公式HP 「発達障害を含む障害のある幼児児童生徒に対する教育支援体制整備ガイドライン」(PDF)(https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/10/13/1383809_1.pdf)
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