発達障害で不登校になったらどうする?
発達障害と不登校の関係
「学校に行けない」は“怠け”ではない
不登校は努力不足ではなく、過剰なストレスに対する自然な防御反応とされています。特に発達障害のある、または傾向がみられる子どもは、感覚過敏や対人不安などから心身の限界に達しやすい傾向に。
そのため、登校困難は“怠け”ではなく、環境への適応困難によるSOSであることを理解するようにしましょう。
発達特性と環境のミスマッチが背景に
発達障害がある、または傾向がみられる子どもには、音や光、人間関係など学校特有の刺激に敏感で、集団生活のルールに合わせづらいことが多い傾向がみられます。
文科省調査でも「感覚過敏」「不安・抑うつ」「発達障害の診断・疑い」は不登校と関連しており、特性に合わない環境が登校意欲を奪う要因となっていることについて言及しています。
数字で見る発達障害と不登校の実態
文科省の2024年の報告では、不登校児童生徒の約2割に発達障害の診断・疑いがあり、不安・抑うつなどの心身不調は7割に及ぶ状況です。また、佐賀大学の実態調査でも、発達障害児・生徒のうち不登校経験ありの割合が高いことが報告されています。
発達障害・グレーゾーンの小中学生の保護者対象に実施したFNNのアンケートでは、医欠・忌引を除く「前年度の学校の欠席日数30日以上」の不登校状態が 35.5%(532人) という結果に。これは、全国平均3.72%と比べて実に 約9.5倍にも及ぶものです。
安心できる家庭環境をつくる
叱らずに「ここにいていい」と伝える
子どもが学校に行けなくなると、親も戸惑いや不安を抱えるものです。しかし、最も大切なのは「責めずに受け止めること」。保護者の受容的な姿勢が子どもの安心感を高め、回復につながります。
まずは「行かなくてもあなたは大丈夫」「ここにいていい」と伝えましょう。その言葉が子どもにとって再出発の支えとなります。
生活リズムと安心感を整える
不登校期は昼夜逆転や生活リズムの乱れが起こりやすく、情緒不安定を招きます。安定した生活リズムは安心感を高め、心身の回復を支えるとされています。まずは「安心して過ごせる日常」を取り戻すことが、次の一歩の準備になります。
家庭では、無理のない起床・就寝・食事の時間を整え、穏やかな声かけを心がけましょう。
「できた体験」を積み重ねて
自信を育てる
不登校の子どもは「できない自分」に自信を失いやすいものです。大学の研究でも、保護者の肯定的な言葉が子どもの自己効力感を高めるとされています。それには、難しい課題よりも、家での小さな成功体験を積み重ねて一緒に喜ぶことが効果的です。
「手伝ってくれて助かった」「よく頑張ったね」と伝えることから始めましょう。ほめられる体験が、自信の芽を育てます。
子どもにとって、安心できる家庭環境を構築することが重要ですが、家庭での対応に限界を感じたら、専門家と連携できる塾に相談してみるのも選択肢の1つです。
学校との連携方法
担任・支援コーディネーターと情報共有
子どもが学校に行きづらさを抱えると、家庭も「何を話せばいいのか」「学校とどう関わればいいのか」と迷うこともあるでしょう。しかし、実際には、学校・外部支援機関など介して、児童生徒の状況は継続的に把握されているものです。
そこで、遠慮せずに「家庭で困っている場面」「安心できる環境や声かけ」などについて、文書やメールで整理し、担任・学校の支援コーディネーターと定期的に情報共有するようにしましょう。
第三者機関(教育委員会・
適応指導教室)の活用
学校とのやり取りがストレスになる時、保護者も「自分が全部動かなければ」と負担を感じがちです。そんなとき、第三者の仲介が家庭と学校の橋渡しになることもあります。
自治体の教育委員会に設けられた適応指導教室・教育支援センターの窓口を活用して、「家庭・学校・外部支援の三者相談会」参加を依頼し、保護者・学校・支援機関が顔を合わせる機会を設けましょう。
子どものペースに合わせた関わり
保護者として、「もっと登校してほしい」「すぐに戻ってほしい」と願う気持ちは自然ですが、焦ることで子どもがさらに距離を置いてしまうことも。実際には、段階的な環境調整と自己理解支援が回復を支えるとされています。
子どもの今のペースを保護者・学校・支援機関で共有し、「まず週1日午前だけ学校に行く」「教室に入れる時間を10分から始める」など、段階的な復帰プランを設計してみましょう。
家庭と学校をつなぐ外部支援として、専門塾が伴走するケースもあります。発達障害に合わせた適切な関わりが期待できるだけでなく、保護者の心の負担も軽減することにつながるでしょう。
専門機関・支援サービスの活用
発達支援センター・児童発達支援の利用
子どもの発達に悩んでも、どこに相談すればよいか迷う保護者は少なくないでしょう。発達支援センターでは、発達特性に応じた相談や療育が受けられ、早期支援が不登校予防にもつながります。
まずは、地域の相談支援員や窓口に相談し、支援計画の作成や専門機関との連携を進めましょう。
オンライン・訪問支援
外出や通所が難しい子どもにとって、支援の場が限られるのは大きな不安要因です。しかし、近年、ICTを活用したオンライン支援や訪問型サービスが整備され、家庭にいながら学習や療育を受けることが可能になっています。自治体や事業所に相談し、利用可能なサービスを確認しましょう。
「通えない=支援が受けられない」ではなく、柔軟な支援の形を選ぶことが大切です。
理解ある専門塾の活用
学校に行けない子どもにとって、家庭以外の安心できる居場所の存在は心の支えになります。発達障害への理解がある専門塾では、個別対応やペースに合わせた学習支援が可能で、自己肯定感の回復にもつながります。
地域の支援機関と連携し、信頼できる塾を探してみましょう。学びの継続と社会とのつながりを保つために、塾の活用は有効な選択肢です。
自分自身の心のケアと心構え
「つらい」と感じる自分を責めない
子どもの不登校や発達障害への対応に疲れ、「つらい」と感じるのは自然なことです。しかし、保護者の孤立や自己否定は、子どもの支援の妨げになると指摘されています。
まずは「つらい」と感じる自分を認め、セルフケアの時間を意識的に確保しましょう。心の余裕が、子どもへの穏やかな対応につながります。自分を責めるより、休む勇気を持つことが、支援の第一歩です。
比べない・焦らない
他の家庭や子どもと我が子を比べて焦る気持ちは理解できますが、発達障害のある子どもにはそれぞれのペースがあります。「子どもにも家庭にもそれぞれのペースがあり、家庭ごとの歩みを尊重することが大切」であることを認めるようにしましょう。
周囲の進度にとらわれず、わが子の小さな成長を喜びながら、長期的な視点で支援を続けることが、回復への近道となります。
親の安心が子の安定を生む
親の不安や緊張は、子どもにも伝わりやすく、情緒の不安定さを招くことも少なくありません。親支援では「親の安心感が子どもの情緒の安定を支える」という心理的支援が重視されています。そのため、まずは親自身が支援者や仲間とつながり、安心できる場を持つことが大切です。
深呼吸をしたり、趣味や相談の時間を確保したりして、自分を整えることを優先しましょう。親の穏やかさこそが、子どもの安心の源になります。ちなみに、発達障害の専門塾では、親の安心を整える相談・カウンセリングもご利用いただけます。
再登校・社会とのつながり方
段階的な復帰ステップ
「いきなり登校は無理」と感じる子どもにとって、段階的な復帰は安心材料です。文科省は短時間登校やオンライン併用など柔軟な学び方を推奨しており、個々のペースに合わせた支援が効果的とされています。
まずは学校と相談し、無理のないステップを設計しましょう。
多様な学び場
学校以外にも学びの場はあります。通信制高校、フリースクール、支援塾などは、発達特性に応じた柔軟な教育環境を提供しています。文科省も「学びの多様化学校」制度を通じて、個別ニーズに応じた教育機会の保障を進めています。
「学校に行けない=学べない」ではなく、学びの場は選べる時代です。発達障害の特性や個性に合った学び場を見つけましょう。
学びを続けることで社会と繋がる
不登校でも学びを続けることで、社会との接点は保てます。文科省のCOCOLOプランでは「誰一人取り残さない学びの保障」が掲げられ、学習継続が自己肯定感や将来の自立につながると示されています。
家庭学習や支援機関の活用を通じて、子どもが「学びたい」と思える環境を整えましょう。学びは登校の代替ではなく、社会参加の手段です。
社会とのつながりを取り戻す“学びの再スタート”を支援する塾を探してみましょう。
まとめ:子どもにとっての
理解者でいること
努力不足ではなく環境の問題
子どもが学校に行けないのは、努力の欠如ではなく環境とのミスマッチによるSOSです。特性に合わない刺激や人間関係の負担が限界を越えることもあります。
まずは「頑張れ」より「どうすれば安心できるか」を一緒に考える姿勢で寄り添いましょう。
外部支援と家庭の協働
家庭だけで抱え込む必要はありません。発達支援センターや専門塾などの外部支援を頼ることで、親の負担が軽減し、子どもも安心して回復できます。
支援者と家庭がチームになり、同じ方向を見て進むことが何よりの力になります。あなたは一人ではありません。
【PR】発達障害の子向けのフリースクールも検討も
発達障害による学習困難や不登校の場合には、フリースクールで居場所を作ってあげることもよいでしょう。フリースクールのまなサボジュニアは、算数・数学、国語、英語などの学習以外にも、自分の心と向き合う「自分観察タイム」やコミュニケーションタイム、探求の時間など様々なプログラムを用意して、お子様の学びをサポートしています。知的好奇心が強いお子様にもぴったりなフリースクールです。
まなサポジュニアができること
- 学習アセスメント
- 個別カリキュラムを用いた「学び方」に合わせた指導
- 学びの体力作りや土台作り
- 自己理解・コミュニケーション
- 自分に自信を持つためのサポート
- 自分の進路を決めるためのサポート
まなサポジュニアの基本情報
飯田橋校
- 住所:東京都新宿区揚場町1-1揚場ビル1・2階
- 電話:0120-973-581(代表)/080-7947-5667(直通)
- アクセス:JR「飯田橋」駅西口より徒歩3分、東京メトロ東西線B4a出口より徒歩1分
船橋校
- 住所:千葉県船橋市本町6目1−13 YMビル 2階
- 電話:047‐411‐7059(代表)
- アクセス:JR・東武アーバンパークライン「船橋」駅北口より徒歩2分


